女性の自立支援（カマリニ女性職業訓練センター｜インド）

プロジェクトの概要

カマリニ女性職業訓練センターは、恵まれない若い女性や少女に、裁断、仕立て、刺繍、コンピューター・アプリケーション、美容師などの訓練と応援を、宗教、カースト、階級、コミュニティに関係なく提供してます。18 歳から 35 歳のの女性を対象とした家政、小規模事業等に関する職業訓練の支援を継続するとともに、研修施設の改修整備を行いました。

同校の受益者たちは、フレキシブルな時間設定、最低限の事前準備があれば受講できるコース、全額を支払う余裕がない人でも受講できる料金設定などを高く評価しています。同校は、一人ひとりの事情を配慮した対応を優先しており、学校を中退した生徒でも3～6ヶ月のコースを修了し、試験を受けることで、政府公認や業界公認の証明書を取得することができます。一人ひとりが大切にされる雰囲気の中で、社会から疎外された人たちが自信をつけ、就職を目指したり、家族や近所の人たちのために洋服を縫ったり、ブティックやファッションハウス、サロン、自宅での美容ケアサービスなどの在宅ビジネスを始めたり、他のトレーニングセンターで技術を教えるようになったりしています。

地域の状況・ニーズ

インドにおける女性の労働参加率は、男性の76％に対し24％に満たず、女性の識字率も男性に比べ12.9％ポイントも遅れています。若い女性の多くは学校を中退し、家族を養うために仕事を求めて都市部に移住します。十分な市場スキルがないため、彼女たちはしばしば非正規労働に就くしかなく、その労働は低賃金で過小評価されることが多い状況です。