地球ボランティア協会

What is Global Voluntary Service?
地球ボランティア協会(Global Voluntary Service)とは?

あらゆる機会を通じて、ボランティア活動の輪を広げ、主として開発途上国の住民の総合的な生活向上と環境の保全を実現することにより、地球上の人々が、平和でやすらぎある生活を享受できる社会を創造することを使命として1992年6月に創立された市民団体です。

Global Voluntary Service (GVS) is a non-governmental organization (NGO) established in 1992 to foster volunteer activity especially toward and together with developing nations, providing person-to-person assistance toward improving living conditions, know-how, and the environment.

History理事長からのあいさつ

地球ボランティア協会の出発点は、1980年代後半に当時の学生達とともにフィリピンでワークキャンプをした頃になります。現地で出会う人々、とりわけ若い世代からは、貧しくとも国を思い真剣に自ら貢献したいとの覚悟が伝わり、日本からの参加者は大きな刺激を受けました。同時に、現地の状況、とりわけ教育と物資の不足を痛感し、日本からできることをするために背中を押されました。

人々からの協力の受皿として、任意団体を設立したのが、1992年です。当時、俳句結社ホトトギスの主宰をしていた叔母に、初代の理事長に就任してもらいました。設立して間もなく、あなたの一句が地球を救うという俳句募集を呼びかけ、投句料を国際協力の資金とするキャンペーンを始め、毎年多くの方々の協力を得る枠組みができました。その後、2000年にNPO法人となり、2010年には認定NPO法人となりました。

現在までの実績は、15カ国で、総数約100のプロジェクトを約30億円を投入して実施しました。最近のプロジェクト実施国は、アフリカ二カ国(コンゴ民主共和国、コートジボワール)、中東一カ国(レバノン)、アジア三カ国(インド、スリランカ、フィリピン)、中南米二カ国(エルサルバドル、ベネズエラ)です。

取り組むプロジェクトの種類は、主として職業訓練や所得向上事業指導を通した生活改善です。対象者は、原則的には、慢性的貧困の状態にいる地区の住人で、プロジェクトごとに、その対象者の範囲を調整します。支援の期間は、貧困解消を目指した息の長い取り組みを行うために、多くは、3年〜5年程となっています。現地に常駐するために、それぞれのプロジェクトには、現地のカウンターパートを選定し連携することにしています。選定の基準は、互いにビジョンを共有でき、実績があり、現地でのプロジェクトにコミットできるのか等です。

実施したプロジェクトを振り返ると、卓越した結果が出せたもの、その時点では、そこそこの成果が出せたものの、その後、予想外の展開による新たな課題が出現したもの、ある時点では、満足のいく結果を残せなかったものの、そこから多くの経験と教訓を学び、現地にとってそれが役立つ遺産となったものなど、様々です。プロジェクトは、人と同様に、日々変化にさらされているものとの思いを深めています。

30余年の間に、ご寄付や知恵等でお力添えを賜った方々、日本や欧米の助成財団や国際機関、現地のカウンターパート等とめぐり逢い、今ではそれが大きな宝となっています。数々のご支援に心より感謝しております。

今後も、私たちが必要とされる限り懸命に働いてまいります。皆様のご協力とご理解を今後とも賜りますようお願いします。

皆様の生活が、実り多いものでありますようお祈り致しております。

理事長  稲畑 誠三

理事長 稲畑 誠三

Students学生スタッフ

学生スタッフのイメージ画像

GVSでは、専門スタッフのほかに、学生スタッフも活動しております。次代の人材育成のため、国際協力活動に興味のある学生に、プロジェクト運営の一端を任せています。こうしたプロジェクト運営を経験することで、世界が抱える課題や、実際の国際協力活動を詳しく学ぶ機会となっています。

過去の学生スタッフの中には、GVSの活動がきっかけとなって、国際協力活動に関わる仕事に就いた者もいます。